2.5Gbpsと10GbpsのNAS同士がつながらない!?オートネゴシエーションが原因かも

2.5 Gbps対応NASと10 Gbps対応NASを直結すると、通信が途切れたり不通になったりする現象に遭遇したことはありませんか?
この記事では、その原因と対策のヒントを整理し、トラブル解消までの流れを分かりやすく解説します。

目次

この記事を読むことで得られること

  • なぜ直結でリンクが不安定になるのか:オートネゴシエーションの仕組みと規格世代の違い

  • Clause 73 と Clause 28拡張 の役割と相互互換性のポイント

  • 手順立てたトラブルシューティング方法:ケーブルチェックからスイッチ導入まで

そもそも何が起きてるの?

直結したら“たまに”つながるけど、すぐ切れる…これって壊れてる?

結論から言うと、多くの場合は オートネゴシエーションが噛み合わずにリンク確立 → 切断を繰り返している だけ。ハードが壊れていることは稀です。

そもそもオートネゴシエーションってなに?

  • 機器どうしが「自分は○○Gbpsまでいけまっせ」と名乗り合う儀式。

  • お互いの “共通最高速” で手を打ってリンクアップ。

  • IEEE 802.3 で決まりごとがあるけど、世代(Clause 28/73)が違うとケンカ することがある。

Clause 73(10GBASE‑Tのオートネゴシエーション)

  • 定義規格:IEEE 802.3an‑2006

  • 対応速度:10 G / 5 G / 2.5 G / 1 G

  • 特徴

    • 10GBASE‑T PHY向けに最適化されたオートネゴ機能

    • 拡張されたパケット形式(Fast Link Pulseベース)を使用

  • 注意点

    • ドライバ設定やNICベンダー実装によっては、2.5 G/5 Gのアナウンスを行わない場合がある

Clause 28拡張(2.5G/5GBASE‑T対応のオートネゴシエーション)

  • 元規格:IEEE 802.3‑2008(Clause 28)

  • 拡張規格:IEEE 802.3bz‑2016 による2.5G/5Gの追加

  • 対応速度:2.5 G / 1 G / 100 M(元々は10/100/1000)

  • 特徴

    • 既存の1000BASE‑Tオートネゴと互換性を保ちつつ、2.5G/5Gを追加

    • Standard Clause 28フレーム形式を踏襲

なんで2.5Gと10Gでミスマッチするの?

ポート側持ってる規格広告できる速度ありがちな落とし穴
10GBASE‑T (NIC/NAS)Clause 7310G / 5G / 2.5G / 1Gドライバ設定次第で2.5Gを広告しないことがある
2.5GBASE‑T (廉価NAS)Clause 28拡張2.5G / 1G / 100M10Gを読めないので「共通速度なし」と判断

直結だと間を取り持つスイッチがいないため、ミスマッチが表に出やすいんですね。。。

持っている規格が違うとミスマッチが起きやすい!特に2.5GBps搭載NICは注意!!

まずはこれ!トラブルシューティングの手順

下に行くほど“重い手段”になるので、1→5の順に試してください。

  1. リンクLEDを観察
    ずっと消灯 → 物理層が合ってない or ケーブル不良
    何度も点灯・消灯 → オートネゴシエーションがループ中

  2. Cat6A以上のケーブルで再接続(10Gは400 MHz使うのでケーブル品質が命)

  3. 10G側の速度を2.5G固定
    Windows → デバイスマネージャ → NIC → Speed & Duplex
    他OSでも設定箇所が異なるため、マニュアルを参照してください。

  4. ファーム/ドライバ更新
    メーカーのリリースノートを探し、NICの不具合修正がないかチェック。
    リリースノートに「2.5Gリンク安定化」と書かれていたらアタリ!

  5. マルチギガ対応スイッチを挟む
    2.5Gbps対応のスイッチを挟んで接続してみる。

まとめ

  • 直結トラブルの9割はオートネゴシエーション非互換 or ケーブル品質
  • ケーブル替え → 速度固定 → ファーム更新 → スイッチ導入の順で潰すのが鉄板。
  • 将来的には、マルチギガスイッチ を中心にして、異なる通信速度の機器もスムーズにつながるネットワーク構成を作りましょう。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次