情シス(情報システム部門)に配属されて数週間、先輩たちの会話が「宇宙語」に聞こえていませんか?「ADのGPOでNTFSのアクセス権を絞って、VLANごとにDHCP切ってるから……」と矢継ぎ早に飛んでくる用語に、メモを取る手が追いつかないことも多いはずです。
この記事では、現役のインフラエンジニアである筆者が、情シス1年目で必ず遭遇するIT用語50個を「現場で実際にどう使われているか」という視点で徹底解説します。単なる用語集ではなく、「ひとことで言うと」「もう少し詳しく」「情シス現場での使われ方」「関連用語」の4項目で統一構成しているので、辞書代わりにブックマークして使ってください。
読み終える頃には、先輩たちの会話が「なんとなく聞き取れる」ようになり、質問もピンポイントでできるようになります。情シス歴1年目〜2年目の方、未経験から情シス転職を検討中の方、社内SE志望の学生さんにも役立つ保存版です。
- 情シスで毎日使うIT用語50個の意味と現場での使われ方
- 似た用語を混同しないための覚え方のコツ
- 1ヶ月目・3ヶ月目・半年目に覚えるべき優先順位マップ
情シスとは?なぜ用語を覚える必要があるのか
情シス(情報システム部門)とは、社内のITインフラ・業務システム・情報セキュリティを担う部署の総称です。
社内SE、情報システム担当、IT管理者など呼び方は様々ですが、やることの本質はどこも似ています。
情シスの主な仕事
- ヘルプデスク対応
社員からの「PCが動かない」「メールが届かない」といった問い合わせ対応
- キッティング・資産管理
新入社員用PCのセットアップ、ライセンス・機器の棚卸し
- インフラ運用
社内ネットワーク、サーバー、Active Directory、クラウドサービスの運用保守
- セキュリティ対策
ウイルス対策、アクセス権管理、セキュリティパッチの適用
- プロジェクト推進
システム刷新、クラウド移行、新ツール導入など
用語を知らないと起こる3つの困りごと
用語が分からないと、現場で次のような困りごとが起こります。
- 先輩への質問ができない
そもそも何が分からないのか言語化できず、質問のハードルが上がる - マニュアルが読めない
社内手順書に出てくる「DHCPリース期間」「GPOのリンク順序」などの意味が掴めない - ユーザー対応で困る
社員から「VPNが繋がらない」と言われた時、状況を切り分けられない
逆に言えば、本記事の50語を押さえておくだけで、これらの困りごとは一気に軽減されます。
全部を完璧に理解する必要はなく、「聞いたことがある」「大体の意味は分かる」状態を目指しましょう。
情シスが最初に覚えるネットワーク用語10選
- 「ネットに繋がらない」という問い合わせで、どこを確認すればいいか分かる
- ネットワーク機器の設定画面で、何を設定しているのか理解できる
- 社内LANの構成図が読めるようになる
1. IPアドレス(IP Address/アイピーアドレス)
ひとことで言うと:ネットワーク上の「住所」のこと。
もう少し詳しく:IPアドレスは、PCやスマホ、サーバーなどネットワークにつながる機器一台一台に割り当てられる識別番号です。「192.168.1.10」のように0〜255の数字を4つ並べた形式(IPv4)が一般的で、手紙を送るときの住所と同じ役割を果たします。社内で使う「プライベートIPアドレス」と、インターネット上で使う「グローバルIPアドレス」の2種類があり、情シスが日常的に扱うのは主にプライベートIPアドレスです。
関連用語:2. サブネットマスク / 3. デフォルトゲートウェイ / 5. DHCP
2. サブネットマスク(Subnet Mask/サブネットマスク)
ひとことで言うと:IPアドレスの「どこまでが町名でどこからが番地か」を決める区切り線。
もう少し詳しく:IPアドレスには「ネットワーク部」と「ホスト部」があり、どこまでが同じネットワーク(同じ町)に属するかを示すのがサブネットマスクです。「255.255.255.0」や「/24」と表記され、社内LANで最もよく見る形です。同じネットワーク内であれば機器同士が直接通信でき、異なるネットワークへはルーター経由になります。
関連用語:1. IPアドレス / 3. デフォルトゲートウェイ / 6. VLAN
3. デフォルトゲートウェイ(Default Gateway/デフォルトゲートウェイ)
ひとことで言うと:別のネットワークへ出ていくときの「出口」となる機器のIPアドレス。
もう少し詳しく:PCが「社内以外」の宛先(例:インターネット上のWebサイト)へ通信したいとき、まず最初に通る機器がデフォルトゲートウェイです。多くの場合、社内ネットワークのルーターがこの役割を担います。「192.168.1.1」のようにIPアドレスで指定し、PCの設定画面でIPアドレス・サブネットマスクと合わせて設定します。
関連用語:1. IPアドレス / 8. ルーター/スイッチ / 9. Ping
4. DNS(Domain Name System/ディーエヌエス)
ひとことで言うと:ドメイン名(www.example.com)をIPアドレスに変換する「電話帳」のような仕組み。
もう少し詳しく:人間は「yahoo.co.jp」のような名前で覚えたほうが楽ですが、コンピューター同士はIPアドレスでしか通信できません。そこで名前とIPを対応付けて教えてくれるのがDNSサーバーです。PCが「yahoo.co.jpに繋ぎたい」と言うと、DNSサーバーが「それは183.79.135.206だよ」と教え、PCはそのIPに通信します。
関連用語:1. IPアドレス / 9. Ping / 27. Active Directory
5. DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol/ディーエイチシーピー)
ひとことで言うと:IPアドレスを自動で配ってくれる仕組み。
もう少し詳しく:社員が100人いる会社で、一人ひとりのPCに手動でIPアドレスを設定していたら大変です。DHCPサーバー(多くの場合ルーターやWindows Serverが兼任)が、PCがLANに繋がった瞬間に空いているIPを自動割り当てしてくれます。割り当てには「リース期間」という有効期限があり、期間が切れると再取得します。
関連用語:1. IPアドレス / 3. デフォルトゲートウェイ / 6. VLAN
6. VLAN(Virtual LAN/ブイラン)
ひとことで言うと:1台のスイッチの中で、ネットワークを論理的に区切る技術。
もう少し詳しく:物理的にはすべて同じスイッチに繋がっていても、VLANを使えば「総務部用ネットワーク」「開発部用ネットワーク」のように仮想的に分割できます。部署間の通信を制限してセキュリティを高めたり、ブロードキャスト(全員に届く通信)の範囲を絞ってパフォーマンスを改善したりする目的で使われます。
関連用語:2. サブネットマスク / 8. ルーター/スイッチ / 48. 冗長化/可用性
7. LAN/WAN(Local / Wide Area Network/ラン/ワン)
ひとことで言うと:LAN=社内ネットワーク、WAN=拠点間や外部をつなぐ広域ネットワーク。
もう少し詳しく:LAN(Local Area Network)は1つのオフィスやフロア内で構築された閉じたネットワーク、WAN(Wide Area Network)は本社と支社を結ぶような地理的に離れた場所を接続するネットワークを指します。家庭内Wi-FiはLAN、契約しているインターネット回線の先はWANと考えると分かりやすいです。
関連用語:8. ルーター/スイッチ / 20. VPN / 48. 冗長化/可用性
8. ルーター/スイッチ(Router / Switch/ルーター/スイッチ)
ひとことで言うと:ルーター=ネットワーク同士をつなぐ機器、スイッチ=同じネットワーク内の機器をつなぐハブ。
もう少し詳しく:ルーターは異なるネットワーク間でパケット(データの小包)を中継する機器で、「社内LAN」と「インターネット」のような境目に配置されます。スイッチは同じネットワーク内でPC・サーバー・プリンタなどを束ねる機器で、壁や島ハブとして設置されます。ヤマハのRTXシリーズはルーター、シスコのCatalystシリーズはスイッチの代表例です。
関連用語:6. VLAN / 7. LAN/WAN / 20. VPN
9. Ping(ピング)
ひとことで言うと:相手のIPアドレスに「生きてる?」と確認する基本コマンド。
もう少し詳しく:コマンドプロンプトで ping 192.168.1.1 と打つと、そのIPに対してICMPという信号を送り、返事が返ってくるかを確認できます。返事があれば「そこまではネットワーク的に到達できる」ことが分かり、返事がなければ「途中のどこかで断たれている」ことが分かります。
ping 192.168.1.1
ping -t 8.8.8.8 (Ctrl+Cで止まるまで連続実行)
ping google.com (名前解決も同時に確認できる)関連用語:1. IPアドレス / 4. DNS / 38. インシデント
10. ポート番号(Port Number/ポートばんごう)
ひとことで言うと:IPアドレスが「建物の住所」なら、ポート番号は「部屋番号」。
もう少し詳しく:1台のサーバーでWebもメールもファイル共有も動かせるのは、サービスごとに使うポート番号を分けているからです。HTTPは80番、HTTPSは443番、SMTP(メール送信)は25番、RDP(リモートデスクトップ)は3389番など、主要なものには番号が決まっています(ウェルノウンポート)。
関連用語:19. ファイアウォール / 25. SSL/TLS / 33. リモートデスクトップ
情シス現場で使うサーバー・インフラ用語8選
- サーバールームで何が動いているのか理解できる
- 仮想化・バックアップなどの運用作業の意図が分かる
- クラウド移行の議論にもついていける
11. サーバー(Server/サーバー)
ひとことで言うと:他のPCに「何かを提供する」専用のコンピューター。
もう少し詳しく:Webページを配信するWebサーバー、メールを扱うメールサーバー、ファイルを共有するファイルサーバーなど、役割によって呼び方が変わります。ハードウェアとしてはラックマウント型やタワー型があり、冗長化のために電源やディスクが二重化されているのが特徴です。「サーバー=箱(物理)」と「サーバー=役割(論理)」の両方の意味で使われます。
関連用語:12. オンプレミス / 13. 仮想化/VMware / 15. バックアップ
12. オンプレミス(On-Premises/オンプレミス)
ひとことで言うと:自社内にサーバーを置いて運用する、昔ながらのスタイル。
もう少し詳しく:「オンプレ」と略されることも多く、クラウド(AWS、Azureなど)の対義語として使われます。自社でハードウェアを購入・設置・保守するため初期コストは高めですが、カスタマイズの自由度が高く、機密データを外に出したくない業種で採用されます。近年はクラウドと併用する「ハイブリッドクラウド」構成も増えています。
関連用語:11. サーバー / 43. クラウド/SaaS/PaaS/IaaS / 44. Microsoft 365
13. 仮想化/VMware(Virtualization/ヴァーチャライゼーション)
ひとことで言うと:1台の物理サーバーの中に、複数の仮想サーバーを詰め込む技術。
もう少し詳しく:仮想化ソフト(VMware ESXi、Hyper-V、Proxmoxなど)を使うと、1台のマシンの上にWindows ServerとLinuxを同時に走らせるような構成が可能になります。物理機器の台数を減らせるため電気代・設置スペース・保守コストが大幅に削減でき、ここ20年のインフラの主役技術です。
関連用語:11. サーバー / 14. ハイパーバイザー / 48. 冗長化/可用性
14. ハイパーバイザー(Hypervisor/ハイパーバイザー)
ひとことで言うと:仮想マシンを動かすための「土台ソフト」。
もう少し詳しく:ハイパーバイザーは物理ハードウェアを仮想マシンに貸し出す役割を担います。物理機の上で直接動く「Type 1(ベアメタル型:VMware ESXi、Hyper-V Server、KVMなど)」と、Windowsなどの既存OSの上で動く「Type 2(ホスト型:VMware Workstation、VirtualBoxなど)」があります。本番環境ではType 1が主流です。
関連用語:13. 仮想化/VMware / 42. ライセンス管理 / 48. 冗長化/可用性
15. バックアップ(Backup/バックアップ)
ひとことで言うと:データを別の場所にコピーしておく、万が一への保険。
もう少し詳しく:ハードウェア故障・ランサムウェア感染・人為ミスでデータが失われたときに復旧するため、定期的にデータを別媒体へコピーしておきます。世代管理(昨日のデータ・先週のデータ・先月のデータを残す)や、オフサイト保管(別拠点やクラウドに保管)が重要で、「3-2-1ルール」(3つのコピー、2種類の媒体、1つは遠隔地)が業界標準です。
関連用語:17. RAID / 23. マルウェア/ランサムウェア / 48. 冗長化/可用性
16. UPS(Uninterruptible Power Supply/無停電電源装置/ユーピーエス)
ひとことで言うと:停電時に数分〜数十分だけ電源を供給する、サーバーの延命装置。
もう少し詳しく:UPSの目的は「停電中ずっと動かし続けること」ではなく、「安全にシャットダウンする時間を稼ぐこと」です。APC、オムロン、三菱電機などのメーカー製品が定番で、サーバー・ネットワーク機器・NASなど重要機器に接続します。バッテリー寿命は3〜5年程度のため、定期的な交換が必要です。
関連用語:11. サーバー / 17. RAID / 48. 冗長化/可用性
17. RAID(Redundant Array of Independent Disks/レイド)
ひとことで言うと:複数のディスクをまとめて、速度アップや故障耐性を実現する仕組み。
もう少し詳しく:RAID 0(高速化)、RAID 1(ミラーリング)、RAID 5(1台故障まで耐える)、RAID 6(2台故障まで耐える)、RAID 10(1+0:速度と耐故障性を両立)などの構成があります。サーバーやNASで標準的に使われており、ディスクが壊れてもサービスを止めずに交換できる「ホットスワップ」と組み合わせるのが一般的です。
関連用語:15. バックアップ / 18. NAS/SAN / 48. 冗長化/可用性
18. NAS/SAN(Network Attached Storage / Storage Area Network/ナス/サン)
ひとことで言うと:NAS=ネットワーク上のファイルサーバー、SAN=サーバー専用のストレージネットワーク。
もう少し詳しく:NASはLANにつないですぐ使えるファイル共有装置で、Synology・QNAP・Buffaloなどの製品が中小企業で定番です。SANはサーバーとストレージ装置を専用の高速ネットワーク(ファイバーチャネル、iSCSIなど)で接続する大規模向け構成で、大企業のデータセンターで採用されます。
関連用語:11. サーバー / 15. バックアップ / 17. RAID
社内SEが知るべきセキュリティ用語8選
- 標的型攻撃メールや不審なアクセスにすぐ気づける
- 社員からのセキュリティ相談に落ち着いて対応できる
- 監査・ISMSなどセキュリティ文書が読めるようになる
19. ファイアウォール(Firewall/ファイアウォール)
ひとことで言うと:通信を見張って、許可した通信だけ通す「防火扉」。
もう少し詳しく:送信元IP・宛先IP・ポート番号・プロトコルなどをルールに照らし合わせて、通す/通さないを判定します。専用ハードウェア製品(Palo Alto、Fortinet FortiGateなど)、ルーター内蔵機能(ヤマハRTXのフィルタなど)、WindowsやLinuxのOS機能(Windows Defender Firewall、iptablesなど)と、様々な形態があります。
関連用語:10. ポート番号 / 20. VPN / 50. ゼロトラスト
20. VPN(Virtual Private Network/ブイピーエヌ)
ひとことで言うと:インターネットの中に、暗号化された「専用線もどき」を作る技術。
もう少し詳しく:自宅から社内ネットワークに安全にアクセスしたり、本社と支社のLAN同士を接続したりするのに使われます。IPsec VPN、SSL-VPN、L2TP/IPsecなど方式は様々。テレワークの普及で一気に身近になり、情シスの日常業務の重要な一部になりました。
関連用語:7. LAN/WAN / 19. ファイアウォール / 50. ゼロトラスト
21. 認証/認可(Authentication / Authorization/にんしょう/にんか)
ひとことで言うと:認証=「あなたは誰?」、認可=「あなたは何をしていい?」。
もう少し詳しく:認証(Authentication、AuthN)はユーザーが本人であることを確認するプロセスで、ID・パスワード・指紋などを使います。認可(Authorization、AuthZ)は認証済みのユーザーに対して「このフォルダは読める」「このファイルは削除できる」といった権限を与えるプロセスです。セットで登場しますが、別概念なので区別して使います。
関連用語:22. 多要素認証(MFA) / 30. アカウント/ユーザー / 31. NTFSアクセス権
22. 多要素認証(MFA/Multi-Factor Authentication/エムエフエー)
ひとことで言うと:IDとパスワードだけでなく、スマホアプリ等の「もう1つの要素」で本人確認する仕組み。
もう少し詳しく:「知識(パスワード)」「所持(スマホ、ICカード)」「生体(指紋、顔)」の3要素のうち2つ以上を組み合わせます。Microsoft Authenticator、Google Authenticatorなどのアプリでワンタイムパスワードを生成するのが定番。パスワードが漏洩してもMFAがあれば不正ログインを防げるため、現代のセキュリティ対策の必須項目です。
関連用語:21. 認証/認可 / 45. Azure AD/Entra ID / 47. SSO
23. マルウェア/ランサムウェア(Malware / Ransomware)
ひとことで言うと:悪意あるソフト全般がマルウェア、そのうち身代金要求型がランサムウェア。
もう少し詳しく:マルウェアはウイルス・ワーム・トロイの木馬・スパイウェアなどの総称です。ランサムウェアはファイルを暗号化して「戻してほしければ金を払え」と脅す最悪級の脅威で、近年は国内企業でも多数被害が出ています。対策は「OSやソフトを最新に保つ」「バックアップを多重化する」「怪しい添付ファイルを開かない教育」の3本柱です。
関連用語:15. バックアップ / 24. フィッシング / 26. セキュリティパッチ
24. フィッシング(Phishing/フィッシング)
ひとことで言うと:正規サービスを装った偽サイトやメールで、ID・パスワード・カード情報を盗む詐欺。
もう少し詳しく:銀行・宅配業者・Microsoft・Amazonなどを名乗った偽メールで偽サイトに誘導し、情報を入力させます。近年はAI生成で日本語も自然になり、URLも本物そっくり(微妙に違う)のため、見抜くのが難しくなっています。「不審に思ったら直接公式サイトから確認」が鉄則です。
関連用語:22. 多要素認証 / 23. マルウェア/ランサムウェア / 38. インシデント
25. SSL/TLS(Secure Sockets Layer / Transport Layer Security/エスエスエル/ティーエルエス)
ひとことで言うと:通信を暗号化して、盗聴・改ざんを防ぐ仕組み。
もう少し詳しく:ブラウザのアドレスバーに鍵マークが付いてるWebサイト(https://〜)はSSL/TLSで暗号化されています。現在は古いSSLは使われず、実質TLSに置き換わっていますが、慣習的に「SSL」と呼ぶことが多いです。証明書には有効期限があり、切れるとブラウザで警告が出るため、更新管理が情シスの重要業務のひとつです。
関連用語:10. ポート番号 / 19. ファイアウォール / 20. VPN
26. セキュリティパッチ(Security Patch/セキュリティパッチ)
ひとことで言うと:OSやソフトの脆弱性を塞ぐ「修正プログラム」。
もう少し詳しく:Microsoftは毎月第2火曜日(米国時間)に「Patch Tuesday」としてまとめて配信し、これを日本では「月例パッチ」と呼びます。適用しないと既知の脆弱性を突かれて侵入される恐れがあるため、速やかな適用が推奨されます。ただし業務システムとの互換性問題が出ることもあるため、検証環境で試してから本番適用が基本です。
関連用語:23. マルウェア/ランサムウェア / 32. WSUS / 42. ライセンス管理
情シス必須のAD・Windows管理用語8選
- 社員のアカウント作成・削除の手順の意味が分かる
- 「ログインできない」問い合わせの原因を切り分けられる
- Windowsサーバー管理の基本動作が理解できる
27. Active Directory(AD/アクティブディレクトリ)
ひとことで言うと:社内のユーザー・PC・プリンタ等をまとめて管理するMicrosoftの仕組み。
もう少し詳しく:Windows Serverの中核機能で、「ドメイン」という単位で社内のIT資産を一元管理します。社員は1つのIDでどのPCにもログインでき、情シスは全PCに一括でポリシーを適用できます。中〜大規模のWindows環境では事実上必須の基盤で、情シスのWindows Server知識の半分はADに関することと言っても過言ではありません。
関連用語:28. ドメイン/ワークグループ / 29. グループポリシー / 45. Azure AD/Entra ID
28. ドメイン/ワークグループ(Domain / Workgroup)
ひとことで言うと:ドメイン=AD配下で集中管理、ワークグループ=PCごとに個別管理。
もう少し詳しく:ドメインはActive Directoryが管理する論理的な範囲で、「example.local」のような名前で識別します。ワークグループはAD不要で、家庭用Windowsで使われる簡易な管理形態です。会社のPCをドメインに参加させると、社員のADアカウントでログインでき、一括管理できるようになります。
関連用語:27. Active Directory / 29. グループポリシー / 30. アカウント/ユーザー
29. グループポリシー(GPO/Group Policy Object/ジーピーオー)
ひとことで言うと:AD配下のPC・ユーザーに、一括で設定を適用できる仕組み。
もう少し詳しく:「USBメモリ禁止」「パスワード最低12文字」「共有プリンタを自動配布」「デスクトップの壁紙を統一」など、数百項目の設定をGPOで制御できます。組織単位(OU)やグループに紐づけて適用範囲を細かくコントロールでき、情シスの強力な武器です。
関連用語:27. Active Directory / 28. ドメイン/ワークグループ / 34. PowerShell
30. アカウント/ユーザー(Account / User)
ひとことで言うと:社員一人ひとりがログインに使う「ID」の管理単位。
もう少し詳しく:ローカルアカウント(そのPCだけで使える)、ドメインアカウント(AD配下のどのPCでも使える)、Microsoft アカウント(クラウドで使える)などの種類があります。情シスは入社時にアカウントを作成し、退職時に無効化・削除します。アカウント管理台帳との突合は情報セキュリティ監査の重要項目です。
関連用語:21. 認証/認可 / 27. Active Directory / 40. オンボーディング/オフボーディング
31. NTFSアクセス権(NTFS Permissions/エヌティーエフエスアクセスけん)
ひとことで言うと:Windowsのファイル・フォルダに対する「誰が何をできるか」の権限設定。
もう少し詳しく:NTFSはWindowsが標準で使うファイルシステムで、フォルダやファイルごとに「読み取り」「書き込み」「フルコントロール」などの権限をユーザー・グループ単位で設定できます。共有フォルダでは「共有アクセス権」と「NTFSアクセス権」のAND条件で実効権限が決まるため、設計が複雑になりがちです。
関連用語:21. 認証/認可 / 30. アカウント/ユーザー / 36. 資産管理
32. WSUS(Windows Server Update Services/ダブリューエスユーエス)
ひとことで言うと:社内のWindows PCにパッチを配信する、Microsoft純正の配信サーバー。
もう少し詳しく:各PCが個別にMicrosoftからパッチをダウンロードすると帯域を圧迫するため、WSUSが一度まとめてダウンロードし、社内PCへ配布します。配信タイミング・承認パッチの選定・検証環境→本番環境への段階展開など、きめ細かいコントロールが可能です。近年はクラウド版のIntuneやWindows Autopatchへの移行も進んでいます。
関連用語:26. セキュリティパッチ / 27. Active Directory / 34. PowerShell
33. リモートデスクトップ(RDP/Remote Desktop Protocol/アールディーピー)
ひとことで言うと:離れた場所のWindows PCの画面を、手元のPCで操作する技術。
もう少し詳しく:Windowsに標準搭載されている機能で、ポート番号3389を使います。サーバー管理や在宅勤務で重宝されますが、インターネットに直接公開すると狙われやすいため、VPN経由・MFA必須・ポート変更などの対策がセットになります。マルチセッション版(RDS:リモートデスクトップサービス)もあります。
関連用語:10. ポート番号 / 20. VPN / 22. 多要素認証
34. PowerShell(パワーシェル)
ひとことで言うと:Windows管理者のための強力なコマンド&スクリプト環境。
もう少し詳しく:従来のコマンドプロンプトの後継的存在で、Active Directoryの一括操作・ファイル操作・Microsoft 365の管理など、GUIでは時間がかかる作業を1行で片付けられます。Get-ADUserやSet-Mailboxなどのコマンドレット(小さな命令単位)を組み合わせて書きます。
# AD上の無効化されていないユーザーを一覧表示
Get-ADUser -Filter {Enabled -eq $true} | Select-Object Name, SamAccountName
# 指定フォルダ配下のファイルサイズを集計
Get-ChildItem -Path C:\Share -Recurse | Measure-Object -Property Length -Sum関連用語:27. Active Directory / 29. グループポリシー / 44. Microsoft 365
情シスの日常業務に出る運用用語8選
- 情シスの業務フロー全体が見えるようになる
- 社内の問い合わせ窓口対応がスムーズになる
- ベンダーやSIerとの会議で話についていける
35. キッティング(Kitting/キッティング)
ひとことで言うと:新しいPCを使える状態にセットアップする作業。
もう少し詳しく:OSの初期設定・ドメイン参加・業務ソフトのインストール・セキュリティ設定・ラベル貼り付け・資産台帳登録などをまとめて行います。1台ずつ手作業だと大変なので、マスターイメージを作ってクローニングしたり、Microsoft IntuneのAutopilotで自動化したりする手法が普及しています。
関連用語:36. 資産管理 / 40. オンボーディング/オフボーディング / 41. MDM
36. 資産管理(IT Asset Management/しさんかんり)
ひとことで言うと:社内のIT機器・ソフトウェアを台帳で管理する業務。
もう少し詳しく:PC・サーバー・スマホ・ライセンス・周辺機器などを「誰が・いつから・どの機器を・どこで使っているか」を管理します。専用ツール(SKYSEA、LanScope、ManageEngine等)を使うこともあれば、Excel台帳で運用する現場もあります。年1回の棚卸しは情シスの定例業務です。
関連用語:35. キッティング / 41. MDM / 42. ライセンス管理
37. ヘルプデスク(Helpdesk/ヘルプデスク)
ひとことで言うと:社内のIT困りごとに一次対応する窓口役。
もう少し詳しく:「PCが起動しない」「メールが送れない」「パスワードを忘れた」など、日々飛んでくる相談を受け付け、可能なものは自力で解決し、難しいものは専門チームやベンダーにエスカレーションします。情シス1年目が最初に担当することが多く、現場感覚を身につける登竜門的な役割です。
関連用語:38. インシデント / 39. SLA / 40. オンボーディング/オフボーディング
38. インシデント(Incident/インシデント)
ひとことで言うと:サービスの中断や品質低下を引き起こす事象のこと。
もう少し詳しく:「メールが全社で送受信できない」「基幹システムにログインできない」といった障害を指します。ITIL(ITサービス管理のフレームワーク)では、インシデント管理と問題管理が明確に分かれており、インシデントは「まず復旧」、問題は「根本原因の恒久対策」を扱います。セキュリティ事故も「セキュリティインシデント」と呼ばれます。
関連用語:37. ヘルプデスク / 39. SLA / 48. 冗長化/可用性
39. SLA(Service Level Agreement/エスエルエー)
ひとことで言うと:サービスの品質水準を数値で約束する契約。
もう少し詳しく:クラウドサービスの契約書でよく見かけ、「月間稼働率99.9%以上」「障害時の一次応答1時間以内」などの数値で示されます。稼働率99.9%は年間約8.76時間の停止まで許容、99.99%は約52.6分まで許容、という具合に、桁が1つ増えるごとに実現難易度が跳ね上がります。
関連用語:37. ヘルプデスク / 38. インシデント / 48. 冗長化/可用性
40. オンボーディング/オフボーディング(Onboarding / Offboarding)
ひとことで言うと:オンボーディング=入社対応、オフボーディング=退社対応の一連のIT作業。
もう少し詳しく:オンボーディングでは「アカウント作成」「PC配布」「メールアドレス発行」「各種SaaSへの招待」「入社研修のアクセス権付与」などを行います。オフボーディングでは「アカウント無効化」「機器回収」「データ移管」「ライセンス返却」「メール転送設定」などを実施。退職者アカウントの残存は情報漏洩リスクなので、即日対応が原則です。
関連用語:30. アカウント/ユーザー / 35. キッティング / 42. ライセンス管理
41. MDM(Mobile Device Management/エムディーエム)
ひとことで言うと:会社のスマホ・タブレット・PCを遠隔から一元管理する仕組み。
もう少し詳しく:Microsoft Intune、Jamf、Kandji、VMware Workspace ONE等の製品があり、「パスコード必須化」「紛失時の遠隔ワイプ(データ消去)」「アプリの一括配布」「OSアップデートの強制適用」などが可能です。BYOD(私物端末の業務利用)やモバイルワークの拡大で、中小企業でも導入が一般化しています。
関連用語:35. キッティング / 36. 資産管理 / 50. ゼロトラスト
42. ライセンス管理(License Management/ライセンスかんり)
ひとことで言うと:ソフトウェアの使用権を、契約通りに管理する業務。
もう少し詳しく:Microsoft Office、Adobe、ウイルス対策ソフトなど、有料ソフトはユーザー数・デバイス数・サーバー数ベースで契約します。契約を超えて使うと違反になり、ライセンス監査で指摘されると追加料金や罰則が発生します。逆に契約したが使ってない「遊休ライセンス」は無駄なコストなので、定期的な棚卸しが必要です。
関連用語:36. 資産管理 / 44. Microsoft 365 / 49. CAL
情シス1年目でも押さえたいクラウド用語8選
- クラウド移行の議論についていける
- Microsoft 365の管理画面の項目が理解できる
- 現代のIT基盤の設計思想が分かる
43. クラウド/SaaS/PaaS/IaaS(サース/パース/イアース)
ひとことで言うと:クラウドサービスの「カバー範囲の深さ」を示す3段階。
もう少し詳しく:SaaS(Software as a Service)は完成品のアプリ(例:Microsoft 365、Salesforce、kintone)、PaaS(Platform)はアプリを動かす土台を借りる形態(例:Azure App Service、Heroku)、IaaS(Infrastructure)は仮想サーバーやネットワークを借りる形態(例:AWS EC2、Azure VM)です。利用者の責任範囲が、IaaS>PaaS>SaaSの順に軽くなります。
| 区分 | 提供範囲 | 代表例 |
|---|---|---|
| SaaS | 完成したアプリをそのまま利用 | Microsoft 365、Google Workspace、Salesforce |
| PaaS | アプリ実行環境(OS・ミドルウェア含む) | Azure App Service、AWS Elastic Beanstalk |
| IaaS | 仮想マシン・ストレージ・ネットワーク | AWS EC2、Azure VM、GCP Compute Engine |
関連用語:12. オンプレミス / 44. Microsoft 365 / 46. API
44. Microsoft 365(マイクロソフトサンロクゴ)
ひとことで言うと:メール・Office・Teams等を月額制で使えるMicrosoftの統合クラウドサービス。
もう少し詳しく:Exchange Online(メール)、SharePoint Online(ポータル・ファイル共有)、OneDrive(個人ストレージ)、Teams(チャット・会議)、Word/Excel/PowerPoint、Intune(MDM)などが含まれます。日本企業での普及率が非常に高く、情シスの日常業務の中心的存在です。ライセンスはE3、E5、Business Standardなど種類が多く、選定と最適化が腕の見せどころです。
関連用語:42. ライセンス管理 / 45. Azure AD/Entra ID / 47. SSO
45. Azure AD/Entra ID(エントラアイディー)
ひとことで言うと:Microsoft 365やAzureのユーザー認証を司るクラウド版ディレクトリサービス。
もう少し詳しく:2023年に「Azure AD」から「Microsoft Entra ID」へ名称変更されました。オンプレミスのActive Directoryとは別物で、クラウド向けの認証基盤です。多くの企業はオンプレADとEntra IDを連携(ハイブリッドID)し、1つのアカウントで両方にログインできるようにしています。
関連用語:22. 多要素認証 / 27. Active Directory / 47. SSO
46. API(Application Programming Interface/エーピーアイ)
ひとことで言うと:システム同士が機械的に連携するための「窓口」。
もう少し詳しく:Web APIが主流で、HTTPリクエストでJSON形式のデータをやり取りする形式(REST API)が一般的です。人間がGUIで操作する代わりに、プログラムがAPI経由で情報取得・更新を行います。kintoneとSlack、Microsoft GraphとPower Automate等、SaaS連携の裏側はほぼAPIです。
関連用語:34. PowerShell / 43. クラウド/SaaS / 44. Microsoft 365
47. SSO(Single Sign-On/エスエスオー)
ひとことで言うと:1度ログインすれば、関連する複数サービスに再ログイン不要で入れる仕組み。
もう少し詳しく:社員が10個ものSaaSに個別にID/パスワードを管理するとパスワード疲れで弱いパスワードや使い回しが増え、セキュリティも利便性も下がります。SSO(Entra ID、Okta、OneLoginなど)を導入すれば、1アカウントで統合管理でき、退職時の一括無効化も可能になります。
関連用語:21. 認証/認可 / 22. 多要素認証 / 45. Azure AD/Entra ID
48. 冗長化/可用性(Redundancy / Availability/じょうちょうか/かようせい)
ひとことで言うと:冗長化=予備を持たせる、可用性=止まらず動き続ける力。
もう少し詳しく:電源の二重化、回線の二重化、サーバーのクラスタ構成、ディスクのRAIDなど、予備(冗長構成)を持つことで1つが故障しても全体として止まらないようにします。可用性は「年間稼働率」で数値化され、99.9%(スリーナイン)、99.99%(フォーナイン)と桁数で水準を表現します。
関連用語:15. バックアップ / 17. RAID / 39. SLA
49. CAL(Client Access License/シーエーエル)
ひとことで言うと:Windows Server等に接続するクライアントごとに必要な「接続権」。
もう少し詳しく:Windows Serverは「サーバー本体ライセンス」だけでは足りず、接続するユーザーまたはデバイスごとにCAL(ユーザーCAL / デバイスCAL)が必要です。さらにリモートデスクトップサービスを使うならRDS CAL、Exchange Serverを使うならExchange CALと、役割ごとにも追加が必要になります。ライセンス監査で最も指摘されやすい領域のひとつです。
関連用語:33. リモートデスクトップ / 42. ライセンス管理 / 44. Microsoft 365
50. ゼロトラスト(Zero Trust)
ひとことで言うと:「社内ネットワークだから安全」の前提を捨て、すべてのアクセスを常に検証する考え方。
もう少し詳しく:従来は「社内=信頼、社外=非信頼」という境界型セキュリティでしたが、テレワーク・クラウド利用・内部犯行リスクの増加を受け、「何も信頼せず、毎回確認する」ゼロトラストモデルが主流になりつつあります。具体的にはMFAの徹底、端末の健全性チェック、条件付きアクセス、最小権限の原則などの組み合わせで実現します。
関連用語:19. ファイアウォール / 22. 多要素認証 / 45. Azure AD/Entra ID
情シス1年目が用語を効率よく覚えるコツ
50語もあると「全部覚えないと……」と焦りますが、実際の現場では優先順位があります。3ヶ月スパンで段階的に身につけるのが現実的です。
IPアドレス、DNS、DHCP、Ping、LAN/WAN、VPN、アカウント、認証/認可、NTFSアクセス権、リモートデスクトップ、フィッシング、ヘルプデスク、インシデント、キッティング、Microsoft 365。この15語が分かれば、ヘルプデスク業務の約8割は会話についていけます。
サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、VLAN、ポート番号、仮想化、ハイパーバイザー、バックアップ、UPS、RAID、NAS/SAN、ファイアウォール、MFA、SSL/TLS、セキュリティパッチ、Active Directory、ドメイン、グループポリシー、WSUS、PowerShell、SLA。インフラ周りの設計・運用の会話が理解できるようになります。
オンプレミス、マルウェア/ランサムウェア、資産管理、オンボーディング/オフボーディング、MDM、ライセンス管理、SaaS/PaaS/IaaS、Azure AD/Entra ID、API、SSO、冗長化/可用性、CAL、ゼロトラスト。経営層や他部署との会話、プロジェクト推進の文脈で活躍します。
似た用語を混同しないための覚え方
情シス用語には「似てるけど別物」ペアが多く、ここで混乱すると現場でも誤解が生じます。
| 混同しやすいペア | 違いのポイント |
|---|---|
| 認証 / 認可 | 認証=誰、認可=何をしていい |
| ドメイン / ワークグループ | ドメイン=AD管理、ワークグループ=個別管理 |
| バックアップ / スナップショット | バックアップは別媒体、スナップショットは同一媒体上の時点保存 |
| LAN / WAN | LAN=社内、WAN=外部接続 |
| AD / Entra ID | AD=オンプレ、Entra ID=クラウド(旧Azure AD) |
| ルーター / スイッチ | ルーター=異なるネットワーク接続、スイッチ=同一ネットワーク接続 |
現場で使ってみて定着させる
用語は読むだけではなかなか定着しません。実践で使うことが最大の近道です。
- 会議で使ってみる
理解が浅い用語ほど、使うことで「合ってる/違う」フィードバックが得られます
- 自分のメモを作る
OneNoteやNotionに「今日覚えた用語」を記録し、1週間後に見返します
- 自宅ラボで試す
古PCにVMware WorkstationやProxmoxを入れ、仮想マシンでAD・DNS・DHCPを体験します
- 資格勉強と結びつける
ITパスポート、基本情報技術者、CCNA、MCPなどの試験問題は用語整理に最適
さらに学習を深めるための教材紹介
用語の意味を押さえたら、次のステップとして体系的な学習がおすすめです。ここでは私が実際に使ってきた、または同業の先輩たちから定評のある教材を紹介します。
書籍で体系的に学ぶ
オンライン学習で実践的に学ぶ
資格取得で実力を証明する
キャリアアップを考え始めたら
情シスで2〜3年の経験を積むと、キャリアの選択肢が大きく広がります。社内キャリアを深めるか、インフラエンジニア・SRE・セキュリティエンジニアなどへ転身するか。転職を視野に入れ始めたら、IT特化型エージェントに相談するのが近道です。
よくある質問
- 50語全部を1ヶ月で覚えないとダメですか?
全く必要ありません。1ヶ月目は本記事の「基礎15語」を目標にして、残りは3ヶ月〜半年かけて段階的に身につければ十分です。現場で実際に出会ったときに、この記事を辞書として引き直すという使い方が現実的で効果的です。
- IT資格は情シス1年目でも取れますか?
取れます。入門レベルではITパスポート(1〜2ヶ月の学習で合格可能)、少しステップアップしたい方は基本情報技術者試験やCCNAがおすすめです。業務を通じて日々用語に触れる1年目は、むしろ学習効率が高い時期です。会社によっては受験費用を補助してくれる制度もあるので、確認してみてください。
- 未経験から情シスに転職する場合、何から学ぶべきですか?
まずはITパスポートで全体像をつかみ、その後「ネットワーク(CCNA)」か「Windows Server(MCP)」のどちらかを深掘りするのが王道です。情シスはオフィス業務の情報システム全般が対象なので、Microsoft 365の管理画面を触れる環境(無料試用版あり)で実機学習するのも非常に効果的です。
- 用語を覚えるだけで現場で使えるようになりますか?
用語理解は必要条件ですが十分条件ではありません。実際の現場では「設定画面をどう操作するか」「障害時にどう切り分けるか」「他部署にどう説明するか」などの実践スキルが重要です。用語は土台として押さえたうえで、検証環境での実機操作や先輩の手順を見学する機会を積極的に作ることをおすすめします。
- ネットワーク用語とサーバー用語、どちらから優先して覚えるべき?
ネットワーク用語からがおすすめです。ヘルプデスク対応で「繋がらない系」の問い合わせが最も多く、原因特定のためにネットワーク知識が先に必要になるためです。IPアドレス・DNS・DHCP・Pingの4語を理解できれば、社員からの問い合わせの半分近くは一次切り分けできるようになります。サーバー用語はその後で構いません。
まとめ
情シス1年目が覚えるべき用語50選を、6カテゴリ(ネットワーク・サーバー/インフラ・セキュリティ・AD/Windows・業務運用・クラウド)に分けて解説しました。最後に重要ポイントを整理しておきます。
- 1ヶ月目は基礎15語から
IPアドレス・DNS・DHCP・Pingなどヘルプデスク頻出語を最優先で
- 似た用語ペアに注意
認証/認可、AD/Entra ID、ドメイン/ワークグループは必ず対比で覚える
- 用語は実践で定着する
会議で使う、自宅ラボで試す、資格勉強と結びつける
- 辞書として使い続ける
本記事はブックマークして、業務で出会った用語を都度引き直す
- 半年目以降はキャリア設計も視野に
情シス経験は多様なIT職種への転身に活きる
用語を押さえた次のステップは「実際の業務ロードマップ」です。
本記事をベースに、さらに実践的な学びを得たい方向けに、noteで「情シス1年目の90日ロードマップ」「先輩に聞きづらい質問の仕方テンプレ集」「実機検証用コマンド集」などの有料コンテンツを公開しています。
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情シスは「会社のIT総合医」のような存在で、業務範囲の広さこそがやりがいでもあり大変さでもあります。1つずつ用語と技術を積み上げていけば、半年後には確実に世界が広がります。本記事が、みなさんの情シスキャリアの最初の一歩となれば幸いです。
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用語を押さえたら、次は実際の設定・運用を学びましょう。それぞれのテーマを深掘りした記事を用意しています。

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