ネットワークエンジニア必見!ネットワーク構築の流れと必要ドキュメントを詳しく解説!

ネットワークの構築やリプレースを計画しているが、どこから手をつけていいのかわからない!という方は多いのではないでしょうか。本記事は、そんなネットワークエンジニアやIT担当者、システム管理者を対象に、ネットワーク構築の基本的な流れを紹介します。これからネットワークの構築・運用を担当する方、あるいは現状のネットワークを改善したいと考えている方に向けて、それぞれのステップで重要なポイントや使用するドキュメントを詳しく解説します。

目次

ネットワークを構築・運用するまでの6ステップ

ネットワークを構築し、運用を成功させるためには、計画的かつ体系的なアプローチが必要です。
以下に示す6つのステップは、ネットワークの構築から運用までのプロセスを包括的にカバーしています。各ステップでの重要な活動と必要なドキュメントについて詳しく見ていきましょう。

現状分析

ネットワーク構築の第一歩は、現在のネットワーク環境の分析です。
現状の問題点や改善点を明確にするために、以下の点を確認します。

現在のネットワーク構成

現在のネットワークがどのように構成されているかを把握します。
ネットワーク構成図を作成し、以下の点をチェックします。

  • 各デバイスの接続状況(ルーター、スイッチ、アクセスポイント、サーバー、PCなど)
  • 物理構成(デバイス間の物理的な接続)
  • 論理構成(VLAN構成、ルーティング経路、サブネット構成)

使用中の機器とその設定

現在使用しているハードウェアとソフトウェアの詳細を確認します。
機器のモデルやファームウェアバージョン、設定内容を記録します。
特に、以下の情報を収集します。

  • ルーター、スイッチ、アクセスポイントなどのデバイス一覧
  • ソフトウェアやファームウェアのバージョン情報

ネットワークのパフォーマンスと障害履歴

ネットワークの現在のパフォーマンスを評価し、過去に発生した障害やその原因を調査します。
これにより、改善が必要な箇所を特定します。

  • 帯域幅の使用状況や遅延時間
  • 障害の頻度と原因分析
  • ユーザーからのフィードバックやクレーム

セキュリティの状況

現在のセキュリティ対策がどの程度有効かを確認します。
ファイアウォールの設定、アクセス制御リスト(ACL)、認証方法などを見直します。

  • 現在のセキュリティポリシー
  • ファイアウォールやIDS/IPSの設定内容
  • 認証・認可の方法と管理状況
使用するドキュメント
  • 現状ネットワーク構成図(物理・論理)
  • ネットワーク機器のインベントリリスト
  • 過去の障害履歴レポート
  • セキュリティ設定ドキュメント

要件定義

次に、ネットワークの要件を明確に定義します。
要件定義は、ネットワークが満たすべき機能や性能を具体的にするプロセスです。
主な要素は以下の通りです。

必要な帯域幅や遅延の要件

各部署やアプリケーションが必要とする帯域幅や遅延の基準を定めます。
例えば、ビデオ会議システムやデータベースアクセスなど、特定のアプリケーションが求める性能を具体化します。

接続するデバイスの数と種類

ネットワークに接続するデバイスの数と種類をリストアップします。
デスクトップPC、ノートPC、スマートフォン、IoTデバイスなど、それぞれのデバイスがネットワークにどのように接続するかを考慮します。

セキュリティ要件

ファイアウォール、VPN、認証など、ネットワークのセキュリティ要件を明確にします。企業のセキュリティポリシーや法的規制を遵守しつつ、必要なセキュリティ対策を定義します。

将来的な拡張性やスケーラビリティ

ネットワークが将来的な増強に対応できるように、拡張性やスケーラビリティを考慮します。
例えば、新しい拠点の追加やユーザー数の増加に対応できるように設計します。

使用するドキュメント
  • 要件定義書
  • 利用者アンケート結果
  • セキュリティポリシー文書

設計

要件が定義されたら、それに基づいてネットワークの設計を行います。
設計段階では、以下の項目を検討します。

ネットワーク構成の決定

最適なネットワーク構成を決定します。
例えば、スター型、ツリー型、メッシュ型など、要件に合ったトポロジーを選択します。

ルーティングプロトコルの選定

ネットワークの規模や要件に応じて、最適なルーティングプロトコルを選定します。
例えば、OSPFやBGPなどのプロトコルを検討します。

使用するハードウェアとソフトウェアの選定

要件に基づいて、使用するハードウェアとソフトウェアを選定します。
具体的には、ルーター、スイッチ、ファイアウォール、無線LANアクセスポイントなどを選びます。

IPアドレスの設計とVLANの設定

ネットワーク内のIPアドレスの設計や、VLANの設定を行います。
サブネットマスクの計画や、VLANを利用してセグメント化することで、ネットワークの効率を向上させます。

セキュリティ設計

ネットワークのセキュリティ設計を行います。
アクセス制御リスト(ACL)の設定や、暗号化プロトコルの選定など、セキュリティ対策を具体化します。

使用するドキュメント
  • ネットワーク設計書
  • IPアドレス計画書
  • VLAN設計図
  • セキュリティ設計書

構築

設計に基づいて実際にネットワークを構築します。
この段階では、機器の設定やケーブルの配線など、物理的な作業が中心となります。主な作業内容は以下の通りです。

ルーターやスイッチの設定

設計書に基づいてルーターやスイッチを設定します。
例えば、ルーティングテーブルの設定や、VLANの設定を行います。

ファイアウォールやその他セキュリティ機器の設定

ファイアウォールの設定や、その他のセキュリティ機器の設定を行います。
アクセス制御リスト(ACL)の設定や、VPNの設定などを行います。

サーバーやクライアントの接続

サーバーやクライアントPCをネットワークに接続し、必要な設定を行います。
IPアドレスの設定や、ネットワークドライブのマウントなどを行います。

無線LANの設定

無線LANのアクセスポイントを設置し、設定を行います。
SSIDの設定や、暗号化プロトコルの選定を行います。

使用するドキュメント
  • 構築手順書
  • 機器設定マニュアル
  • ケーブル配線図

テスト

構築が完了したら、ネットワークが正しく機能するかをテストします。
テストには以下の項目が含まれます。

接続テスト

各デバイスが正しく接続されているかを確認します。
Pingテストや、ネットワ
ークパフォーマンステストを行います。

パフォーマンステスト

ネットワークの帯域幅や遅延を測定し、要件を満たしているかを確認します。
例えば、iperfを使ったスループットテストを行います。

セキュリティテスト

ネットワークのセキュリティ対策が正しく機能しているかを確認します。
脆弱性スキャンやペネトレーションテストを行います。

使用するドキュメント
  • テスト計画書
  • テスト結果レポート
  • 問題修正リスト

運用

ネットワークが正常に動作することを確認したら、運用フェーズに移行します。
運用段階では、以下の点に注意します。

定期的な監視とメンテナンス

ネットワークのパフォーマンスやセキュリティを定期的に監視し、必要に応じてメンテナンスを行います。監視ツールを使ってリアルタイムで状態を把握します。

障害発生時の対応手順の確立

障害が発生した場合の対応手順を確立し、迅速に対処できるようにします。
障害対応手順書を作成し、関係者に周知します。

ネットワークの拡張や変更の管理

ネットワークの拡張や変更を計画的に管理します。変更管理ログを作成し、変更の履歴を記録します。

セキュリティアップデートとパッチの適用

セキュリティアップデートやパッチを定期的に適用し、最新のセキュリティ対策を維持します。
アップデート適用のスケジュールを作成し、計画的に実施します。

使用するドキュメント
  • 運用マニュアル
  • 障害対応手順書
  • 変更管理ログ
  • セキュリティパッチ適用記録

まとめ

ネットワーク構築の流れを理解することで、計画的かつ効率的にプロジェクトを進めることができます。現状分析から運用までの各ステップをしっかりと押さえ、トラブルを未然に防ぐことが重要です。この記事が、皆さんのネットワーク構築にお役立てれば幸いです。

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